はじめまして、黒石あけぼの病院で薬剤師をしている木村と申します。

この度、病院サイト内にて「薬」に関する情報を発信する担当を拝命いたしました。

あまり凝った話はできませんが、なるべく患者様に役立つことを書けたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、黒石あけぼの病院ではひとつ、周辺の医療機関と大きく違う点がございます。

 既に当院を受診されている皆様にはお馴染みかと存じますが、当院では「院内処方」にてお薬をお渡ししています。

 1997年から推進されている医薬分業の方策により、現在では多くの医療機関で「院外処方箋」を発行しており、患者様は保険薬局で調剤されたお薬を受け取る形式になっている……ということは皆様よくご存じかと思われます。

 「院内処方」と「院外処方」、それぞれにメリット・デメリットはあるのですが、当院では近隣に保険薬局がないこともあり、昔ながらの院内処方を採用しています。

 院内処方を行う最大のメリットは、薬をお渡しするまでの速さです。

 近年では調剤薬局の努力や電子処方箋の導入などにより、院外処方でもお薬を用意する速度はかなり迅速になっています。

 ですがそれでも、患者様ご自身が病院から調剤薬局へ移動しなくて済むことや、お会計が一度で済むことなどは院内処方の長所であるといえるでしょう。

 また処方箋に疑わしい点がある場合、薬剤師は必ず処方医師に内容を確認・必要に応じて修正する義務を負いますが、保険薬局では電話にてこれを行わなければなりません。

 一方当院では薬剤科の隣に処方した先生がいらっしゃいますので、すぐに確認して正しい内容でお薬を準備しています。

 調剤内容によってはどうしても時間がかかるものはありますが、薬の安全性・正確性と患者様の負担になる待ち時間の短縮とを少しでも両立できるよう、当薬剤科では日々力を尽くしています。

 他にも院内処方は平均で1,000円ほど院外処方よりも自己負担額が安くなる(3割負担の場合)などのメリットがあります。

 ただ、この差額によって調剤薬局は、複数の医療機関で出された薬をまとめる・服用日をお薬の分包紙に印字する等のキメ細かいサービスを行うことができますので、逆に院内処方では患者様の意に沿えない場合もございます。

 当院では可能な範囲で、患者様がお薬を服用しやすいような形でお渡しできるよう尽力してはおりますが、何卒ご了承いただきたく存じます。

文責:薬剤科 木村