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心の病気あれこれ

心身症とはどんな病気

 心身症という病気があります。

 「家事や育児で日頃悩んでいる」、「友人と職場の人とうまくやっていけない」、「職場でパソコンを操作できずにいらだっている」、「借金・ローン返済で悩んでいる」など日々「悩み事」が続いている人に、例えば高血圧、肩凝りからくる頭痛(「筋収縮性頭痛」という)など何らかの「体の病気」が発症した時に、それは「悩みごと」がストレスとなって発症した「心身症」といいます。

 心身症にはいろいろなものがあります。先に述べた高血圧症(本態性高血圧症を指します)、筋緊張性頭痛をはじめ狭心症、心筋梗塞、胃・十二指腸潰瘍、気管支喘息、過喚気症候群、円形脱毛症などなど数多く上げられます。勿論これらは「悩みごと」がなくても発病しますが、たとえば心筋梗塞は心臓の血管が「狭くなる」変化があって起こります。

 ところで心身症の特異な点は、これらの病気の治療に「こころのケア」を加味することが必要なことです。たとえば胃・十二指腸潰瘍(「心身症」によると明記する慣わしあり)の場合、潰瘍治療薬のみを服薬し続けても治りません。ストレスの原因となった職場の人間関係の悪さ、過度な仕事が負担あるという場合はカウンセリグ、向精神薬をつづける一方ときに職場変更を行なうことが有効な治療手段となります。

 「過換気症候群」を発症した20歳代の女性の事例を紹介します。患者の職場は立位作業で、同僚のまえで「急に深呼吸を何回もくりかえし」失神しました。「過喚気症候群」の症状です。失神はすぐ治りましたが職場の上司の紹介で来院しました。診察のときは何事もありませんし患者も始めての体験で簡単に治ったことで治療を望まず帰りました。しかしまもなく職場で同様なことが再発しました。また上司の紹介で患者が来院しました。患者は「上司の命令」で来診したというだけで、2回の「失神」の原因を真剣に探り治そうという気構えが見られません。職場の人間関係から始まりいろいろと患者の話を聞いておりますと、嫁・舅の折り合いが悪く別居する計画を夫とするのですが、夫が優柔不断なため全く解決しないままでいる不満が嗚咽ながら告白されました。夫の優柔不断から長期間続いた「こころの問題」が「失神」の原因であることを説明し患者が進んで勇気ある決断をすることの支持的示唆を与えて面接を終えました。その後の受診はありません。

 心身症になる人の性格は「自分の気持ちを言葉に表現することが下手」、「自分の気持ちを抑え込んでしまう」、「真面目」、「責任感が強い」、「几帳面」、「自己犠牲的」であるといわれています。治療により必ず治ります。進んで治療を受けましょう。

 参考までに別表に心身症を導く主な身近な「悩み事」を列挙してみます。
(Lazarus、RSより 一部著者改変)

表 心身症をもたらす「悩みごと」

  • 自分・家族の将来のこと。
  • 自分・家族の病気のこと。
  • 借金やローンを抱えて苦しんでいる。
  • 仕事(家事・育児・勉強など)が多すぎて負担になっている。
  • 職場や取引先の人とうまくやっていけないでいる。
  • 家族・親戚・友人・近所の人とうまくやっていけない。
  • どうしてもやり遂げなければならないことが控えている。
  • 自分の容姿・行動に自信を持てなくている。
  • 周りからの期待が高すぎて負担を感じている。
  • 陰口をたたかれ、「うわさ話」に乗せられている不安がある。
  • コンピューターなど新しい機械が不得手でいる。
これまでに、ご紹介した「こころの病気あれこれ」はこちらから
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