当院における新型コロナウイルス感染症クラスターについて ご報告(最終)

 この度、当院で発生した新型コロナウイルス感染症クラスターにつきまして、多くの患者様やご家族様をはじめ関係する皆様、また、地域の皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。そして、ご逝去されました患者様のご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、ご遺族の方々に心よりお悔やみとお詫び申し上げます。

 

 2021年2月9日に最初の感染者を確認し、翌日2月10日には保健所、弘前大学医学部によりご支援を賜りました。2月12日には院内にクラスター対策本部を立ち上げ、厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策本部クラスター対策班、青森県庁、弘前保健所、五所川原保健所、黒石市、感染管理認定看護師、弘前大学医学部、青森県精神科病院協会および派遣看護師、青森県心理士会、消防署、南黒医師会そしてご治療に当たって下さいました各病院の皆様をはじめとする多くの方のご支援・ご指導を賜りながら、収束に向けて取り組んで参りました。

 その結果、2月26日以降今回のクラスターに関連する陽性者は認められず、クラスターについてすべての患者様の療養解除とすべての職員の観察期間の終了となりました。

 

 一方、3月20日、21日にそれぞれ職員1名のコロナウイルス感染症が判明いたしました。保健所のご指示のもと、接触の可能性のあったすべての患者様および職員についてPCR検査を行いましたところ結果はいずれも陰性でした。その後新たな発生はなく、該当するすべての患者様および職員の観察期間が終了となりました。

 

 発生から今日に至るまでご協力をいただきましたすべての皆様に心から感謝申し上げます。そして、あらためまして皆様にお詫び申し上げます。

 今回多くの経験をさせていただいたこと、そこから学ばせていただいたことを決して忘れることなく、今後も継続的に感染対策を徹底するとともに、体制・対策の見直しと改善を図り、皆様に安心して医療を受けていただけるよう職員一同努めてまいります。

 

医療法人社団来蘇圓会 黒石あけぼの病院
院長 古郡 華子
2021年4月8日